アリー明美の性愛論を連載でお伝えしています。
第一回目では、性愛とは何か、人にとってどんな意味を
もたらすのかについて掲載しました。
人は、なぜ愛を求めるのでしょうか。
身も心も満たされるとはどういうことなのでしょうか?
求め求められて、一体となり、絆を感じる。
この瞬間に全てをかける。
ようこそ、アリー明美の性愛の世界へ。
第2回目の今回は、世界 最古の恋愛指南書のひとつである
「カーマスートラ」について、さらにお伝えします。
「カーマ」は愛
「スートラ」は教え
【物語】
16世紀インド。幼なじみの二人の娘は王国の宮殿で生まれ育った。
ひとりは貴族の娘タラ。もうひとりはその乳母の娘マヤ。
ふたりはともに遊び踊りの稽古をする親友だった。
しかし、二人の間には身分の違いから深い溝ができはじめていることにも気づいていた。
そして時は流れる。
女に成長したタラは藩王ラジャに嫁ぐことが決まっていた。
しかし、美しい侍女マヤに一目惚れしたラジャは
婚礼の夜、タラではなくマヤと一夜をともにする。
それはマヤのタラにたいする復讐でもあった。
ほどなく情事は明るみにさらされた。
人々に侮辱されマヤは宮殿を追放される。
放浪のすえマヤはかつて宮殿で愛妾をしていた
サラのもとに身を寄せ、カーマ・スートラ
愛の奥義に触れていく。
愛の車輪が回り始めると、愛の法則は通じなくなる
運命がマヤを宮廷彫刻家ジャイのもとへ導いた
やがてマヤは恋に落ち、真実の性愛の悦びを知る。
マヤはジャイへの思いをつのらせる。
しかし、若き芸術家はマヤの情熱に戸惑いを隠さない
通じぬ思いに悩むマヤはカーマ・スートラの技術を身に
つけ王の愛妾となることを決意する。
愛の法則が愛する人に通じないなら、
愛してない人に試してみたいの
一流の愛妾となったマヤは、愛の演技で王を虜にする。
性愛と阿片の快楽に囚われた王は国の危機にも王妃の
タラにも関心を示さない。
タラは愛の渇きから心を乱し、
マヤは愛のない性の奉仕に虚しさがつのる。
そんなときジャイが彫刻家として宮殿に招聘された。
ジャイはマヤと再会し、離れてはじめて愛に気づいたことを告げる。
しかし、二人の逢瀬に激怒した王は、ジャイの処刑を命じ、
それぞれの愛は無情な試練の時を迎える・・・・。
(カーマ・スートラ ヴァーツヤーヤナ著)
この愛の教典「カーマ・スートラ」を映画化した女流
映画監督ミラ・ナイールさんは、この古代インドの書物
が現代の性と愛について教えるものについて
こう語っている。
この映画で表現したのは、「エロスの民主化」
純粋なエロティシズム。現代にも通じる真実。
恋人は技術を習得して相手の中に混在している。
心と体と精神を氷解させることができる。
愛妾は肉の悦びは与えても心を与えることはない。
何が心を氷解させることができるのかは愛の神秘。
愛とセックスがどうして結びつくのかは、
本当のことをいえば、いまだに謎。
セックスは、技術で扱うことができますが、
愛は技術で扱うことはできません。
(愛と性に関する対話 ミラ・ナイール(映画監督)X 中沢真一(宗教学者)より抜粋)
性愛、愛とセックスが織りなす世界。
真実はどこにあるのか。
アリー明美の性愛論連載で、
あなたと共に掘り下げていきます。
次回は、心と体と精神を氷解させる状態の一つである
「オルガズム」についてお伝えしていきます。
性愛とは愛のこだわり
アリー明美
Bisous xx
小西明美
性愛・結婚コンサルタント。「グレイスマリッジ広尾」代表仲人士。
内閣府男女平等参画フェスタinリーブラにて結婚観の多様化について講師登壇。青山学院女子短期大学卒業。中央青山監査法人(現みすず監査法人)プライスウォーターハウスクーパース役員秘書、外資系ブランド化粧品会社マーケティング、IT会社でコールセンター構築、マーケティング部長、法務、人事組織構築、システム部長、プロジェクトマネージャーを経て、海外送金業発足に従事。女性管理職のキャリアを積む中で、多くの男性とチームを組み、男性の生態と様態を目の当たりにする。日本仲人協会結婚アドバイザー養成講師。同協会2016年、2017年連続「成婚率優秀仲人士」表彰。東京都港区在住。
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